【往還集124】5 絵本

今日読んだ絵本

近くの広瀬図書館に行くたびに、絵本の部屋にあがりこむ。そして何冊か開くことを常としているが、そのたびに児童文学から遠ざかってしまったことを、今更のごとくに悔いる。こんなにもすてきな世界があったなんて!絵本は年少者を対象としているが、その奥深さは大人の本と全くかわりない。
今日読んだのは『これは本』『しあわせの3つのおしえ』『パパとママのたからもの』。
『これは本』はレイン・スミス作、青山南訳(BL出版)。本を読んでいるサルにパソコンを持つロバがやってきて問う、「どうやってスクロールするの?」「ブログはしてる?」「キャラクターをたたかわせることはできる?」などなど。サルの答は「できない。これは本だから」だけ。ところがサルから取り上げた本を読むうちに、ロバが夢中になってしまうというストーリー。
本とパソコンという現代の問題を、まともに、簡明に問うているのだ。
(2012年5月15日)