【往還集122】36「宮沢賢治からのメッセージ」

 賢治学会では冬季セミナーを毎年開催している。今年度は震災に関連させて、東京と仙台で実施することになったらしい。「らしい」というのも、こちらは係でないからわずかな情報でしか知りえない。
 ところがつい先日、仙台セミナーのパネルディスカッションをどうするかという相談があって、驚いた。期日は2月18日。間もなく正月に入って、身動き取れなくなるというのになんで今頃!
 実行委員長をまかせられたというO氏に聞けば、この方面不案内でテーマも未確定とか。急遽関係者に集まってもらって相談。パネルは自分が一切引き受けるこ とにし、すぐに人選。「賢治と震災」のテーマを立てて、富山英俊(英米文学)、石川裕人(演劇家)、加藤碩一(地質学)各氏に速達で依頼し承諾を得る。こ れまでもさまざまな尻拭い体験はあるが、今回は本当に冷や汗をかいた。
 当日はもちろん、何事もなかった顔でやります。
(12月22日)