【往還集123】4「太陽光パネル」

 年金生活者にゆとりなんてあるわけがない。けれどこれだけはしておかなければと、大枚をはたいてパネルを設置した。22枚。費用220万789円。補助金17万9520円。
 放射能問題は身辺にも及んでいる。公園の落葉掻きは自分の得意とするところなのに、禁止になった。家の仕事をよくお願いしていた人は大熊町の出身。両親が退避を余儀なくされてアパート住まい。母親が不調になり、福島県を離れることを拒むので仕事をやめて帰るという。   とてもいい人だったのに残念でならない。富岡町の知人はガンの手術後を養っていたというのに、追い出された。悲しい話はつぎつぎとある。避難者に鬱が多発していることも、伝わってくる。
 だのに、こちらはあまりにも、あきれるほどに無力だ。とりあえず太陽光パネルを取り付けて、脱原発をめざすことぐらいだ。この効果については、わかってきたら「往還集」でも報告します。 
 (1月18日)