新型コロナウイルス情報が日々届けられる直前まで、香港のデモが何度も話題となっていました。
ところがコロナが浮上したとたん、パタッと消えてしまい、この問題一色となりました。
一般民たるこちらには、わからないことがあまりにも多い。大型クルーズ船はアメリカの会社が所有、船長はイギリス人という。
それならなぜ会社の責任者は対応しないのか、船長が顔を見せないのはなぜか、横須賀には米軍基地があるのになぜ同国人を保護しようとしないのか、日本にも感染者が広がろうとしているのになぜ迅速に検査体制を整えないのか。
国会中継やニュース番組を何度見ても、あれこれが釈然としない。
そんなもやもやがつづいていたある日、全くいきなり「自粛要請
が飛び出したのです。しかも文書改ざんやら、機密法案やら、桜を観る会やらで、まともではないことを連発してきた、安倍総理自身の、同じ口から。
(2020年2月28日)
月: 2020年2月
【往還集147】1 〈戒厳令〉
昨日2月27日、安倍晋三総理は新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため、全国の小中高、特別支援学校を休校すると発表しました。その前日にはスポーツや各種イベントの自粛要請も出しています。
この措置は閣議を通したのではない、国会の了承も得ていない、ほぼ独断発表です。
とっさに脳裏に浮かんだのは、〈戒厳令〉1語でした。
中国湖北省にはじまり、大型クルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号でも蔓延しはじめたことは情報として日々届いています。「往還集」前号でも当然とりあげるべきことでしたが、すでに校正の段階に入っていたためかないませんでした。
そこで今号ではまず冒頭にとりあげます。〈戒厳令〉はもしかしたら感染防止のために効果があるかもしれない、しかし近年まれに見る危うさをはらんでいることも否定できない、それはずばり、安倍晋三政権による〈戒厳令〉だから。
(2020年2月28日)