NPO法人「小牛田(こごた)セミナー
という分厚い「こごた河北」をいただきました。
10人のグループが2003年から2019年に渡り隔月で発行、「河北新報」定期購読者を中心に無料配布。終刊を期に1冊にまとめたというのです。
地方誌自体は、よくある。「こごた河北」もその1例ですが、開きはじめたら地域の問題のみならず世界動向にも目を配る、かなり濃密な内容です。
「小牛田風土記」が連載されている一方、「中国の現在」もある、前川喜平氏講演会の記録さえ掲載されている。
つまり1地域に足場を組みながら世界をも視野に入れている。それぞれの文章力も並ではない。
これだけのミニコミ誌が成立したのは小牛田(現美里町)だからこそ。東北本線の駅「小牛田」は東西へ走る支線の始発駅、鉄道の町です。旧国鉄時代に育まれた気風(自由ながら芯もある)が今も文化風土として生きている町なのです。
(2019年9月19日)