これまで出会ってきたディレクターには、深い見識からしてまた精力的な仕事ぶりからして、こちらを感服させてくれる人がいました。
それゆえに上部からの理不尽な軋轢にはがまんならなかったのでしょう、見切りをつけて去った人もいます。
たとえばS氏・Oさん。
その報を知った時「この人にはのこっていてほしかった
という悔しさでいっぱいになります。
学校の教員の場合も同じで、組織のあまりの不条理に腹を立て、退職してしまう人を見てきました。
そういう自分も教員になりたてだったころ、生徒にではなく上層部にだけぺこぺこする体質にほとほと嫌気がさし、もう去ろうと真剣に考えたことがあります。
辛うじて自分を押し留めたのは、
「この場がいかに不条理だとしても生徒は簡単にやめるわけにはいかない、自分のようなものが踏みとどまっているだけでも何かの意味があるかもしれない
という思いでした。
(2019年5月4日)