坂井律子さんは、がんとの闘病だけでなく本職のテレビ制作についても書いています。
私たち視聴者はテレビを画面として見ることが日常で、制作過程に立ち入って考えることはほとんどありません。
坂井さんによると、1人だけで取材するのはある段階までで、途中から音声マン・カメラマン・照明マンなどとの共同作業になるといいます。
私自身、何度か制作段階のお手伝いをしたり、実際に出演したりしてきました。
そういうとき60分程度の番組にもかかわらず、いかに多くの人が関わっているかを実見し改めて驚かされます。
テレビ制作はまさに共同作業。
それがほどよい緊張関係にもなる。「カメラマンとディレクターとの関係は、とても絶妙」というわけ。
ところが苦労を重ねて番組を作り上げても、上部からクレームがつき改変を迫られることもある。
その悔しさを、何人かのディレクターから直接聞いてきました。
(2019年5月4日)