【往還集145】24 鎌倉仏教

鎌倉仏教といえば、法然・道元・親鸞・日蓮。
ほぼ同時代に、傑出した宗教者がこれだけ輩出したのです。

「日本では、鎌倉時代以後、宗教的巨人は輩出していない。」

と宗教学者戸頃重基が断言しているほどです(『鎌倉仏教』中公新書)。
数年かけて源氏書写を終わったとき、つぎは鎌倉仏教にしようと考えたのも、私にとっては自然の流れでした。
まず道元『正法眼蔵(しょうほうげんぞう)』を2008年2月からはじめました。東日本大震災の日々もつづけました。
つぎに親鸞『歎異抄(たんにしょう)』『教行信証』『和讃』を。
そして先日3月17日、日蓮『守護国家論』を終えました。
ここで日蓮の代表作『立正安国論』へ、いやそのまえに法然へ戻りたいところですが、日蓮が最重要視した『法華経』に入りたくなりました。
なぜなら、かの宮沢賢治が全身全霊を打ちこんで信仰した宗派であり、経典です。そのなぞに近づきたくて。
(2019年3月26日)