【往還集144】20 性差問題

性差問題について語りはじめたらきりがない。しかもどんなに語っても充足感がない。それはなぜかといえば――とまた語りたくなってとても「往還集
には収まり切れない。
今回はほんの挿話だけに留めます。
現職時代のこと、職員室の隣に休憩室がありました。
女子教員もいます。不調のときには体を伸ばしたい、妊娠しているときはなおさら。
そのことを考え、室の半分に衝立を設け、女子専用室を設ける事を提案し実現しました。 
ところが1人の先輩男子教員がそこに入って昼寝する。

「ここは女子専用室です」

と注意するとカンカンになって

「男女は平等であるべきだ、部屋で差別するなんてけしからん

とまくしたてる。
ちなみに彼は思想的には進歩派で男女平等主義者。

「それならトイレも別々にするのはダメなんですか」

と問えば、ますますカンカンになった。
平等が独り歩きするとこういうこともあるという例です。
(2019年1月29日)