性差問題について語りはじめたらきりがない。しかもどんなに語っても充足感がない。それはなぜかといえば――とまた語りたくなってとても「往還集
には収まり切れない。
今回はほんの挿話だけに留めます。
現職時代のこと、職員室の隣に休憩室がありました。
女子教員もいます。不調のときには体を伸ばしたい、妊娠しているときはなおさら。
そのことを考え、室の半分に衝立を設け、女子専用室を設ける事を提案し実現しました。
ところが1人の先輩男子教員がそこに入って昼寝する。
「ここは女子専用室です」
と注意するとカンカンになって
「男女は平等であるべきだ、部屋で差別するなんてけしからん
とまくしたてる。
ちなみに彼は思想的には進歩派で男女平等主義者。
「それならトイレも別々にするのはダメなんですか」
と問えば、ますますカンカンになった。
平等が独り歩きするとこういうこともあるという例です。
(2019年1月29日)