というわけであれこれと調べてきたのですが、最近になって自分にのこされた時間がそう多くないだろうことに気付かされます。
けれど文句をいってもどうにもならないので、最近は『日本古典文学大系 近世和歌集』を読みこんでいます。
平安期や明治期に比べると江戸期の和歌はめぼしいものがない、これが一般的な短歌史観でした。
そういうなかで1980年代に近世和歌研究会が起ちあげられ、ガリ版刷の「江戸時代和歌」を刊行したのは貴重な作業でした。
私自身最初は江戸期をあまり期待しないで読んでいましたが、大隈言道(おおくまことみち)歌集に来ておどろき、これまで見落としていたことを恥じ入りました。
時間があればきちんと書きたいところですが、とりあえずメモだけでもしておきます。
幕末の大動乱の時代、伝統和歌の影響から脱した歌人が何人か出現する、大隈言道もそういうなかの一人です。
(2018年11月29日)