【往還集143】28 「ちびまる子ちゃん」

さくらももこさんが亡くなったという報道に「えっ」と驚いたのです。
8月15日、乳がんで死去、53歳。
さくらさんといえば、代表作は「ちびまる子ちゃん」。
それ以外のこと、つまり作者が何年生まれで、どこにいるのか、いまも生きているのかなど、考えもしなかった。
けれどある日突然死が報じられ、まだこんなに若かったのか、もっと生きたかっただろうなと悔しさが伝ってきたのです。
石川啄木を読んで、自分も短歌を作れると思い立った人は多い。
俵万智を読んで、これならワタシにもできるとはじめた人も多い。
「ちびまる子ちゃん」によってこちらもマンガをやれそうと発奮した人もいる。
ほかならぬ自分がその1人。
クラス通信を発行していたある日、「海の輝く日」というマンガを連載しようと思い立った。
回を重ねるうちになかなかおもしろいという評判に。
なにしろすべてが学校における教師―生徒の実話。
(2018年8月28日)