【往還集143】25 四行詩

ペルシャ生まれのオマル・ハイヤームは1040年ごろに生まれ、1123年没。
親鸞は1173年に生まれ、1262年没。生没年ともにずれているが、同時代といえないこともない。
しかし両者に交流があったとは考えられない。
ただ四行詩をのこしたことでは共通している。
ハイヤームの名は広く知られていませんが、数学・天文学・医学・語学・歴史・哲学などなどに多才、日本の平賀源内的な人物だったということです。
私は岩波文庫の『ルバイヤート』(小川亮作訳)ではじめて知りました。
「ルバイヤート
とは四行詩のことで、音律・音韻ともに整えられた、民謡に起源を持つ詩型。起承転結があり、押韻形式も持つ点では漢詩と似ている。
ペルシア語を知らない私は押韻を想像するのみですが、訳文だけでも「これはこれは、スゴイことをいっているなあ」と感服するのがいっぱいあります。
1篇だけ紹介します。
(2018年8月26日)