またまた重い話題になってすみません。世を揺るがす重大事件が起きたとき、とかく加害側―被害側の構造でものをとらえがちですが、同時に両者の家族や周辺も大打撃を受けることを忘れるわけにいきません。
責任を感じて自殺する親はいますし、行方をくらます家族もいます。
また加害側が生徒や元生徒であれば、学校へも批判は押し寄せます。
そのため在校生の進路に支障をきたし、教師自身もストレスを重ねて病んでしまうこともある。
その実例はいくつも知っていますし、私自身卒業生の事件ながら同様の体験をしたことがあります。
マスコミや世間からの指弾がどっとやってくる。在校生も委縮する。
この渦中にはまり込んだときのただひとつの手は、なにごともなかったように、いつもどおりの生活をする、時間の過ぎるのを待つということでした。
現在も同じようにして、耐えている家族や学校が、きっとあります。
(2018年8月7日)