数年前、秋葉原で突発的に生じた殺害事件がありました。事件と同じ時刻に秋葉原を通過した自分は、その後の経緯に、特段の関心を持ってきました。
やがてSTAP細胞をめぐる大騒動があり、マスコミは連日この件でもちきり。
2011年3月11日には直下に突発した東日本大震災。
つい2年前には、これまた世を震え上がらせた津久井やまゆり園事件。
さらに今年になって、「新幹線殺人事件」。胸を痛める事件は切りもなく起き、そのつどこれは末永く記憶されなければと思います。
だのにある日、23年前のオウム事件さえ記憶の奥の奥にしかないことがわかって、われながら愕然とするのです。
最近刊の「「津久井やまゆり園事件」と新幹線殺人事件」で、佐藤幹夫氏も書いています(「飢餓陣営」47号)、「津久井事件は被害の甚大さや事件の異様な性格に比し、社会からの忘れさられ方が尋常でないと感じてきた。」と。
(2018年7月25日)