ユネスコ無形文化遺産に指定された「秋保(あきう)の田植踊」を広瀬文化センターで見てきました。
秋保は峠を1つ越えた地にある、私の好きな山里です。
そこに古来田植踊が伝承されてきましたが、現在も保存されているのは
「湯本の田植踊」
「馬場の田植踊」
「長袋の田植踊」
の3つです。
それらを1度に観覧する機会を得ました。それぞれに特徴はありながら、共通点も認めることができます。
開幕すると舞台の奥には、濃紺に花をあしらった衣装の早乙女たちが後ろ向きに並ぶ。長い帯を垂らし、花笠もかぶっている。
その前に弥十郎(やんじゅうろう)と呼ばれる男の子2人が登場し、「口上」を語る。
以下、唄に笛や太鼓もとりいれながら、
「いれは」
「一本そゞろぎ」
「二本そゞろぎ」
「鈴田植・はね太鼓」
「銭太鼓」
「褒め言葉」
「返し言葉」
と展開されていく。それに合わせて早乙女たちが、田植の仕種を舞にしていきます。素朴ながら優雅さも伝わってきます。
(2018年6月30日)