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盛岡駅からタクシーに乗って岩手大農学部へ。
教育学部なら集中講義を担当したことがあってよく知っていますが、農学部をじっくり見るのははじめて。
さすが歴史のある大学だけあって構内には巨木がそびえ立ち、閑静な池もある。
ほとりには、帽子姿の賢治のモニュメント。欧風の木造建築物も保存されている。
そのひとつが旧盛岡高等農林学校本館で、今日の会場「農業教育資料館
。
薄黄色の壁面、それを縦横に支えるグレイの横木。
1912(大正元)年の建築で、現在は重要文化財に指定されている。
玄関に入ると、いきなりクラシックな大時計が迎えてくれます。
賢治は1915年にこの高等農林学校に入学していますから、構内も、建築物も見ているはず。
そう思うと、あちこちから若き日の賢治の気配がしてくる。
生涯で最も安定し、交友にも恵まれ、青春時代を謳歌した日々。
その舞台が此処、農学部なのです。
(2018年3月25日)