【往還集141】3 いったん、廃止

成人の日の1月8日、振袖の販売・レンタルの業者がなんの連絡もなく姿をくらます事態が生じました。
そのため晴れ着を手にできない新成人が300人規模で続出。
こういうペテンは当然許してはならない。同時に近年の成人式について再考するチャンスでもある。
成人の日に限って、振袖姿がぞろぞろと街を行き来し、会場に集合するのは、どう見ても奇異。
時代劇によく出てくる大奥のシーン、あれを連想させる。
たしかに和服は美しい、けれど大集団となれば、怖い。
しかも「この日には振袖でなければ
とマインドコントロールされていることも、不気味。
レンタル代もきついため、参列しない人だっている。
会場のほとんどが振袖のときに平服で参列するのは、しっかりした考えがあればともかく、きっとみじめな気分になる。
かくまで爛熟しきった成人式はいったん廃止して出直してはどうかというのが私の考えです。
(2018年1月10日)