世間の3・11への関心は、時間とともにどんどん衰退しています。7年もたつのだからそれはそれでよい、どんな事もいつかは忘れ去られていく。ただし、たまたま当事者だった人たちが、わが身のこととして反芻し、なにが問題だったのかを自問する時間はのこりつづけます。私でいえば、2010年にPAS検査を受けており、異常なし。それが3・11をはさんで急上昇。もちろんこれだけで因果関係は立証されませんが、同年代の人たちに会うと相当数が身心に異常を抱えていることがわかります。目下福島県の子どもたちは甲状腺がんの検査を継続している。避難に際しての死亡、疾病も問題になっている。が、3・11の問題はそこだけに留まるわけでない。重い被害を受けなかった人たちにも広く異変は出ている。私自身もそういうなかの一人。であるなら腰を据えて3・11を身自ら生きてみようと思っています。
(2017年12月31日)