【往還集140】13 「みちのくYOSAKOI」の日・3

東北大片平構内のメタセコイア並木

東北大片平構内へ。
大学は教養課程と専門課程に分れていて、2年ずつ川内と片平に通いました。
したがって私にとってどちらも青春の地。50数年まえと同じ校舎や樹木を目にすると、さすがに懐かしさがこみ上げます。
やっと屋根に届くぐらいだったメタセコイアの並木も、今や天空へ届かんばかり。
けれど川内も片平も懐かしいばかりではない。
60年安保後をなお燻る反体制の動向は、学内に根強くあり、集会・デモをくり返していました。
そういうなかで何人かは精神の病を負い、何人かは退学し、何人かは自ら命を絶っていきました。
構内に立つたびに、彼らの面影が若い日のまま甦ります。
私もまた反体制側に身をおき、精神的緊張を何度も味わっていましたが「もう学生の身分は終りにしよう、あとは社会に出て考えよう」と決断し、卒論「太宰治『人間失格』論を提出して卒業。
けれど今日の主題はこの事ではない。
(2017年10月8日)