その身近な風物へさっそく行ってきました。仙台市野草園。
ここには学生時代以来、何度も足を運んでいますが、最近は近場すぎてずっとご無沙汰。野草やモミ、ナラなどの樹木で埋め尽くされた閑静な園。
ハギのトンネルもある。
そこをくぐると、ひろびろとした草原が開ける。
さらに奥へ行くと「彫刻広場」に出る。
問題はここです。原っぱのどまんなかに「風の音」という彫刻が立っている。1982年建立、制作者は山本正道。頭でっかちの3体が寄り合う。
その様、まるで火星人が降り立ったよう。建立当時から不気味だ、野草園に合わないという批判はあり、私もまた「なんだ、これ?!」と違和感を覚えてきました。
だのに久しぶりに目のまえにして「これもまた、よかろうじゃないか
という、受容の気持が。
耳を傾けても風の音はあいかわらずしない、けれど、「火星人、野草園に現る」もまた乙なものじゃないかと。
(2017年9月22日)