【往還集139】41 胎児

ビニール袋に入っている七夕飾り。

今日は10時半から、市の中心部で会議があります。
時間に合わせてゆっくり出かけたりしたら、駐車場が満杯になる。
というのも昨日から仙台七夕がはじまったから。
3日間の人出たるや、魂消(たまげ)るばかりなのです。
そこで8時に家を出、駐車場を確保してから、早めの七夕見物を。よそから訪れた観光客気分も乙なもの。
一番町は北から南へと真っ直ぐに通っている繁華街ですが、アーケードは半分しかない。 
そのない方の商店街では、飾りをビニール袋から出して準備に忙しい。
というのも昨夜は雨になり、濡れないように袋に入れたままにしていたから。
丸い薬玉と長い吹流しが、ビニール袋のなかにくにゃりとおさめられている。
この姿、どこかで見たようなーー。
そうだ、あれ、お腹のなかの胎児!
羊水に浮んで、手足を縮め、目をつむっているあの姿。
いっぱいの胎児たちが、今日の出番を待っていました。
(2017年8月7日)