【往還集139】39 最終処分候補地図

核のごみ最終処分候補地図が公表されたのは、昨日のこと。
「好ましくない」地帯のうち「火山や活断層の周辺」はイエロー、
「地下に採掘可能な鉱物資源」はグレイ、
「好ましい」地帯のうち、「好ましい特性が確認できる可能性が相対的に高い」が薄グリーン、
「輸送面でも好ましい」がグリーン。
すると本土のかなりの沿岸がグリーンになるのです。
嗚呼、嗚呼!
あきれかえってため息が出るばかり。
こちらの望んでいる議論の立て方とは、まるでちがう。
「近い将来原発は全廃する」
を前提に、「当面出て来る核のごみをどうするか
ならわかる。
ところが再稼働を前提に、切りもなく出て来るごみをどうするかの案が、これだ。
どうしても最終処分場が必要なら、最大の電力消費地に埋め立て地を作ってでもやるべし。それがせめてもの責任の取り方。
金を積み上げて弱小地帯に押し付け、強者が安全地帯にいる、こんな構図はもうご免。 
(2017年7月30日)