いじめ問題は、以前にもとりあげたことがあります。
いじめを考えるのはつらい。
いつからいじめ問題があったかといえば、それは教育問題となるはるかな以前から。
奥田継男が『ボクちゃんの戦場』(理論社)に描いたのは、疎開先における生死ぎりぎりのいじめ。
そういう自分も、転校生として新しい小学校へ移ったとき、いじめにあった。
さいわいに胸を張って防御してくれる級友がいて、救われた。
もし見て見ぬふりをされたなら、孤立化し、ついには存在するすべを喪ったにちがいない。
いま、仙台の中学校では度重なるいじめ自殺事件が大きな問題になっています。
遺族は調査を要請し、生徒にアンケートをとる。
その結果、加害者名ばかりか教師の名もあがり、さらに泥沼状態に。
報道としては伝えられていませんが、加害者とされた生徒も見過ごしてきた生徒も晴れやらぬ思いで日々を送っているに違いありません。
(2017年7月29日)