いつの間にか強制されることのおもしろくなさについて、もう少し付け加えておきます。
現職だった日、文書の日付を西暦で書くと元号に直せと返されてきた。
文書用紙もA4に統一、左閉じに統一(私はいまでも右閉じが好き)。
姿を見せない権力が、他人に強いないふりをして実は強いる、これがおもしろくない。おもしろくないばかりか、不気味でさえあった。
用語でいえば、「看護婦」がいつしか「看護士」になった。
テレビのニュースでも、「○○さんの奥さん」といわないで「○○さんの妻」というようになった。
「かんごふ」「おくさん」のふんわりした韻の好きな私は、どれもイヤ。
男女差別を廃止しようという社会の流れから結果されたことはわかる、けれど感覚が納得できない。
同じ論法を通すなら、「慰安婦」も「慰安士」になる。
それでいいのですかと、だれに抗議するともなく、ぶつぶつとつぶやいている昨今です。
(2017年7月26日)