映画は映画館で観たいーと思いながら、遠くて簡単に足を運ぶわけにもいかない。
それならレンタル店を使えばよい。
だが店も近くにない。
手っ取り早く、テレビで映画番組を探しては観る昨今です。
今日は「草原の輝き」。
この作品は学生になった1961年に、仙台の映画館で観ました。同年に公開ですから、新作だったのです。監督はエリア・カザン。青春期の苦悩を乗り越えて、それぞれが生活者となっていく、いわば青春映画+成長物語です。
街頭に置かれた映画の立て看には、ワーズワーズの詩も出ており、それを長く暗唱してきました。
草原の輝き
花の栄光
再び還らずとも嘆かず
その奥に秘めたる力を見出すべし
ところが今回の字幕は
草原の輝きは戻らず
花は命を失ったが
嘆くことはない
残されたものに
力を見いだすのだ
でした。
両者を比べたら文語訳のほうがよい。今もって瑞々しい感じがします。
(2017年6月20日)