【往還集139】9 『きんたろう』・続

「あるひのことです。おおきなくまがでてきて、「おまえだな、ぼくのもりをあらすものは。」というなり、きんたろうにとびかかってきました。」
(これ、クマのいい分のほうが正しい。なにしろ長い間の生活圏を侵されたのだから。現在クマ出没するのも、人間が追いつめていったから。ところがきんたろうに挑んだクマは負けてしまう。)

「もりのなかでは、ちからのつよいものが、たいしょうになります。まけたくまは、きんたろうのけらいになりました。それをみて、いままでくまのけらいだったもりのどうぶつたちが、ぞろぞろでてきて、みんなきんたろうのけらいになりました。」
(弱いものは強いものにひれ伏す。これまでのけらいもみんな強者になびく。現在の政界を見ているようでいやだね、理念はどうした!)

以下つぎつぎに納得できない展開が。
これまで、おかしいとも思わずに読んでいたとは我ながらうかつでした。
(2017年5月22日)