【往還集138】12 連峰

とかく落ち着かない天候でしたが、今日は朝からみごとなまでの晴天。
蔵王連峰も、ことのほか冴えかえっています。
こういうときをのがさじと、タンク山に登ってきました。
タンク山とは通称で、町内の東方にある小高い丘をさします。レンガ色の浄水場があるところから、タンク山と呼ぶようになりました。
頂上に立つと、森を切り開いて造成された町並と、それを取り巻く森林、さらにはるかに蔵王連峰が眺望できます。
目下冬の真っ最中ですから、白銀とコバルト色の濃淡が、繊細かつ大胆な凹凸となっており、まるで木版画を目の前にしているよう。

「あれが安達太良山―

の調子で山名を紹介したいところですが、あまりにも多くてー。

南屏風岳、
蔵王山、
雁戸山、
神室岳、
大東岳、
船形山、
泉が岳。

まだまだつづきます。
この連峰の眺望をこそ名歌にしたいと移り住んではや21年。名歌はいまもって生れ出てくれません。
(2017年1月29日)