【往還集137】45 手弁当

ブログに「短歌のピーナツ」があります。参加者は、堂園昌彦・永井祐・土岐知浩の3氏で、歌書を読みこんでは論評する。
最近はどの分野でも難しい本は敬遠される。そういうなかで、あえて歌書にアタックする意気ごみに、まず敬意を表したい。
対象になっているのは、吉井勇『東京・京都・大阪』、篠弘『近代短歌論』、岡井隆『現代短歌入門』などなど。
この作業はかなりの労力を要する。苦労してもすぐさまの見返りはほとんどない。
いわば手弁当作業です。
私はこういう作業こそが大切だと思っています。後々の自分の財産になることまちがいなし。
自分らも手弁当作業はよくやりました。特に記憶鮮明なのは「コロキウムIN京都」。
永田氏の呼びかけに応じて春先の京都に参集。費用は全て自分持ち。
2日間、一時の間も惜しんでの研究・討議。いわば手弁当による猛勉強会。
あのときのメンバー私以外は皆さん大物です。
(2016年12月31日)