【往還集137】34 自主避難の子

2016年12月14日
福島から自主避難した子たちが新しい学校でいじめられていた、そればかりか「補償金もらってるだろ」とたかられていたという報道は私をひどく悲しませます。
予想外だったからではなく予想しており、すでに噂としても届いていたから。
子どもたちばかりではない、縁談があっても「福島の人」というだけでうまくいかないケースが出ている。
縁談ばかりではない、熊本地震の見舞いに農産物を持って行ったら「福島産」というだけで拒まれた。
農産物ばかりではないーーと、話はつぎつぎに連鎖していきます。
あまりにも理不尽な対応の数々に「ふざけんな、こんな国、死んじまえ!」とカッカとなったところで我に返ったのです。
理不尽のひとつひとつは可能な限り記録し、後世に残していきたい。
しかし同時に、いっぱいの崇高さが生まれていることにも、目を曇らせたくはない。
そういう心境に最近なってきました。