2016年12月6日
月々いただく句誌に『小熊座』があります。ふだん俳句に親しむことがないので、これは勉強のチャンス。
「575」
と「57577」
は、形としてはかなり似ているのに、どうしてこんなにもちがうのだろうと、毎月問題提起された気持ちになります。
いつのころからか「よし『小熊座』の届いた日は俳句の日にしよう」と決め、実際に作ることをはじめました。
けれど、どうも句にならない、どこかで歌を引きずっている。
その実例を恥ずかしながら、並べておきます。
「甘柿を残して人は遠ざかる」
「筆竜胆忘れしことも新しく」
「縄跳びや人の魂出で入りす」
「雪のうへに雪降り雪を消し去りぬ」
「鏡の裏に、鏡の裏あり」
「牡丹雪選ばんとして舌迷ふ」
「億万の雪の一粒選ばれて」
「死の人を上ぐる釣瓶や朝桜」
「狂ひ風ありて桜の剥落す」
「戦友が夏の季語とは知らなんだ」(鈴木六林男に「夏の季語らし「戦友」の二人減る」による)