【往還集137】22 戦国時代劇

2016年11月10日
この条文に不足があるとしたら、該当者を男性と指定し、女性は後方に回している点です。
現在ならこのような男女差は許されない。
もっとも、該当者が最下級の兵卒として召集され、最前線に立つことを義務付けられるなら、戦争そのものが抑止されることはまちがいない。
しかし現実には、「直接傷を負うのは自分ではない
という安全地帯に権力者は居すわります。
これは昔も今も変わりない。時代劇には戦乱のシーンがよく出てきます。大将自らが馬に乗り、敵を切りまくる。「戦争を絶滅させること受合いの法律案」を地で行っている。
見るほうは拍手喝采しますがあれはウソです。ウソをくり返していても文句の出ないのが戦国時代劇。
殿ははるか後方に家来に守られています。だいたい武術の鍛錬を怠っている殿が実戦に参加できるわけがない。
権力者はいつでも安全地帯に身を置こうとする。
これは古今東西の事実。