2016年11月10日
福島で刊行している同人誌に「駱駝の瘤通信」があります。
12号に五十嵐進氏が「あらゆる局面で権力側の人間はけっして危険に身をさらすことはない。」と書き、フリッツ・ホルムの「戦争絶滅受合法案」を引用しています。
この法案、迂闊にも私は知らなかったのですぐに検索しました。
デンマーク在住のホルムが提案した条文を、長谷川如是閑が論壇誌「我等」に1929年1月号に紹介したとわかりました。
戦争行為の開始後または宣戦布告の効力が生じた後、10時間以内に以下に該当するものは最下級の兵卒として召集し、最前線に送る。
以下の者とは「君主や大統領を含めた元首で男性」「元首の16歳以上の男性親族」「首相、大臣、次官」「開戦に反対しなかった男性の国会議員及び高位聖職者」。
該当者の妻、娘、姉妹も看護師、使役婦として召集、最も砲火に接近した野戦病院に勤務させるべしともあります。