2016年10月28日
法的なことをいえば学校と教師の管理責任は免れない。
しかしそれは「学校・先生を断罪!!」とは違うのではないか。
この違和感は訴訟に加わった遺族のなかにもあるでしょう。
責任を問うことができるとしても、事態の不可抗力は身を以てわかるからです。
私は共に犠牲になった先生の情報にも接しましたが、一人として〈悪人〉はいませんでした。
ただ悔しいことに津波体験がない、こんなことになるとはだれ一人想定できなかった。
想定できないこと自体が罪だとするなら、問題点はいくつでも出て来ます。
地区住民が一人も避難の提案をしなかったのはなぜ?
広報車が近くを通りながら学校に立ち寄ってくれなかったのはなぜ?
子どもを迎えに行き助かった例があるなかで多くの親が行けなかったのはなぜ?
その他、諸々。
けれどどんなに「???」を蒸し返しても今になってはむなしさがこみ上げるばかりです。