【往還集136】35 オリンピック余見

2016年8月30日
余聞ということばはありますが余見はあるかどうか。ないなら造語ということで。
リオオリンピックをテレビで観戦しながら、私の目はあらぬところへ行きます。
それは男性の腋の下。体操や水泳では脱毛している選手が半分に近づいてきました。
女性の場合、東独健在の時代までは無脱毛がいました。今や100%つるつる(現在は腋の下のみならず陰部にも及びVIOの用語さえ生まれています)。
髭、腋毛、脛毛、胸毛、それらは男性のシンボルですらありました。
ところが徐々に変化が生じたのです。
私は13年まえまで高校の水泳部の顧問をしていましたが、全国大会級の選手になると脛の脱毛がはじまっていました。
最初はペロンとして気持ち悪かったのですが、いつしかウジャウジャのムダ毛のほうが不気味になってきたのです。
この勝手な感性の変化。
毛は自分を決して「ムダ」と思っていないのにと同情しつつ。