【往還集136】31 手仕事

仙台七夕の飾りつけ 「ノーモアヒロシマナガサキ」の手作りの折り鶴。

2016年8月11日
短歌結社誌「コスモス」に片柳草生(かたやなぎくさふ)さんが「道具さんぽ」を連載しています。手仕事によるさまざまな道具をとりあげたエッセイです。
毎号楽しみに拝読しながら、よくネタがつきないものだなあと感服するのです。
なぜこんなにも、手仕事が好きなのか、『手仕事の生活道具たち』(晶文社)の「あとがき」にすでに書いています。作り手の取材体験を重ねているうちに、

「素敵なものや力あるものには、必ずや、その人が映し出されている」

と実感するようになったと。
いかにも、いかにも。
機械で大量生産したものとちがって、手仕事品には作り手の〈人間〉がこもり、いつしか〈力〉となる。
仙台の夏といえば七夕。人の目を引きつけ、感銘を与えるのは、ただ美しいものではない、たっぷりと時間をかけた、手仕事による吹き流しです。
今年もデジカメにおさめてきました。その一端をどうぞご覧ください。