2016年7月10日
書評とは、本の内容を批評し紹介すること。総合誌にはこの欄が必ずといっていいほどあり、私も何度となく依頼されてきました。
評の長さは400詰にしたら1~3枚程度。短いから簡単と思ったら、とんでもない。
第1にきちんと本を読まなければ書けない。殊に分厚い評論集のときは四苦八苦(だのに稿料は微々たるもの)。
第2に、書いた人に理解力があるかどうかたちまちわかる(著者本人ならなおさらわかる)。
第3に、たとえ歯ごたえのない本だとしても、どこかいい所を見つけなければならない(意に反してほめることさえ求められる)。
というわけで、書評は気の重い作業なのです。
いつか書き仲間で書評の話題が出、本音を出し合ったことがありました。
「けれど書評をたのまれたときがきちんと読む機会でもあるんだ。そうでもなければ送られても積み上げておくだけだから。読む労力は大変だけど勉強にはなるね。」