【往還集136】1 中国語

2016年5月13日
自宅から車を走らせて峠を越えると、秋保温泉です。
深い緑と荒々しい溪谷、そしていくつものホテルが、わずか10分で現れます。
そのなかでひときわ目立つのは、山上にそそり立つホテル。壁の白と屋根の緑がいかにも鮮やか。広い庭園もなかなか見事。季節の折々には、散策を楽しみます。
今日もまた。
フジの紫、シャクナゲの紅、そして全体を包む静寂。
久しぶりに心をほぐしながら歩いていたら、露天風呂のほうから男性たちの歓声がするではありませんか。
温泉街のにぎわいは、ふつうは夕からなのに昼間盛り上がっているとは。
耳をすませば日本語ではない。抑揚からして明らかに中国語。中国か台湾の団体様にちがいありません。
中国の人たちなら特にのんびりとはしゃぎたくなるでしょう。帰国して「えがった、えがった」と報告するにちがいありません。
これも大切な国際交流ではないでしょうかね。