2016年5月4日
最近放送関係、新聞関係の人と会い、話をしたり逆に聞いたりする機会が何回かあった。
「ひどいですよ、現場は萎縮していますよ」
は放送関係。
「この頃の「朝日」はだらしない、もっとしっかりしてくれなければ」
は、保守系新聞の人。
保守なのに「朝日」の批判なんかしていていいの?けれど彼も、鋭い記事を書くと削除されてしまう悔しさを抱いている。
自分の気持ちにそぐわない職場なら辞めるのが一番、それはわかっている。実際にすでに何人かは去っている。
しかし私の希望をいえば、簡単に辞めてほしくない。内部でぎりぎりの、合法的抵抗をすることは大事だからだ。それが欠けてしまうと、一挙に空洞化してしまう。
学校もまた国家統制の見え隠れする職場、若いときは何度も見切りをつけようとしたが、定年までなんとか持ちこたえた。
屈服の姿で抵抗する、しかもそこに笑いもまじえる、この手法を手に入れていった。