2016年4月18日
もう一つの大きな出来事は、4月14日午後9時26分ごろ生じた熊本の大地震。
益城町では震度7。
以来、今日にいたっても強い余震はつづき、大分県にも波及している。犠牲者もつぎつぎと出ている。
その模様をテレビ、ラジオ、新聞で見る。見るしか何もできない。倒壊した家々、ずたずたになった道路、着のみ着のままで避難する人々、買出しに並ぶ行列――。
他人事とは思えず、心が痛む。
だのに、画面を見つづけるしか、どうにもできない。
あれこれの場面が、こちらの5年まえと近似している。3・11の日々の姿を、いままさに見ている気がする。
あの日、しばらくは電気も切れていたから、テレビもパソコンも使えなかった。だから直後の報道は何も知らない。
けれど圏外の人は、安全圏にいることに心痛しながらも、画面を〈眺め〉ていた。それしかどうにもできなかった。
同じ立場に、自分は置かれている。