2016年1月5日
テレビの笑福亭鶴瓶や火野正平の旅番組をよくみる。
いきなり家庭やレストランを訪問する。
そのときの無名の人々の戸惑いが、みるがわには新鮮だが、被写体のほうは迷惑千万!の反応をする人も少なくない。
個人の領域に踏みこまれたくないという感覚は、多くの人がもっている。
私も新聞・テレビで、家での仕事ぶりを映したいといわれることがあるが、全て断っている。
家といえど、極私(ごくし)的な空間であり、いうなれば秘密基地だ。
そこをなんのいわれもない視聴者に公開されたのでは、たまったものでないという拒否感が先立つ。
旅番組の場合も同じことで、映像化されることを、ほとんどの人が迷惑がる。
だから家庭やレストランなどへ入るときは、スタッフがあらかじめ許諾を得ているはずだ。そうでなければ次々にトラブルが生じる。
下準備をしたうえで、あたかも突然の訪問のようにみせるのが、芸のうちでもある。