【往還集134】37 ノーベル平和賞

2015年10月8日
今年もノーベル賞の季節。
理系二人の受賞はうれしいことだが、平和賞のほうは九条の会も核兵器廃絶の会も落選で残念!
けれど平和賞にはさまざまな問題がある。1979年のマザー・テレサ、93年のネルソン・マンデラなどは多くの人が納得できる。14年のマララさんになると、この年少で大丈夫?と首を傾げたくなる。
日本では74年に佐藤栄作が受賞しているが、この場合は最初から納得できなかった。非核三原則を提唱したという理由だったが、近年になって核持ち込みの密約が暴露された。 
そもそも政治にはいつでも表裏があるから、現役の総理や大統領を登場させるのは危ういのである。
もし私に推薦の権利があるなら、ペシャワール会を是非推したい。
これこそが日本人の誇れる、力によらない国際貢献だ。
いまだ候補になったことはない。
だが、世に騒がれない、地道な活動こそがほんものだとはいえる。