2015年9月19日
未明、安保法案はついに強行突破となった。憲法学者の大半がこの法案は違憲であると明言しているのに、数をたのんで強行する安倍内閣という独裁性。
戦後日本はここで大きな曲がり角へさしかかった。
私は茱萸坂へは行けなかったが、仙台の反対集会には足を運んできた。
西公園に集ういっぱいの人々、そのなかのひとりとして声をあげ、街頭を練り歩く。
若い人も老いた人も、幼児をおんぶした人も、その他さまざまな人が、雨中にもめげずに詰めかける。
60年安保の熱気が、55年ぶりに甦ったーーと思う。
けれど、学生の日に度重なる集会に参加し、過激なデモもくり返してきた身には、なにか、浦島太郎になって陸に帰ってきたような感じもする。
集会を司会する声には迫力がない。
デモもただ声を張り上げて歩くだけで、けっしてジグザグに出たりはしない。
どこにも暴力性の存在しない、平和な抗議集会なのだ。