【往還集133】17「透明な箱」

2015年5月2日
 岩瀬さんの『きみ知ら』を少しずつよむ。一気に終るには惜しく、それ以上に胸苦しくなるので。「わたし」が教室で孤立していく。移動教室のときも一人、体育の時間もだれも組みたがらない。「学校にいるあいだは一人で透明な箱に入っているような気がしていた。」この透明な箱の感覚、自分にもよくわかる。