【往還集133】4「これ以上の悲しみ」

2015年4月21日
 自分が死ぬことを覚悟で自爆する。悲しいことがこの世界で現に起きている。けれどそんな覚悟がなく、体に装置を付着され、群衆の中へ入る。群衆も小さい子なら警戒しない。そこを利用して、遠隔操作を行う。この世界には子どもをめぐる悲しみは山ほどあるが、これ以上やり場のない悲しみがあるだろうか。