学生の日に寮生活をした。
有朋寮という。部屋は2人ずつで、数部屋をまとめてサークル組織にしていた。
自分はコーラスサークル「アカシヤ」。よく集まっては情報交換したり、コンパをしたりする。
ある日同輩が「太宰治を読んだか?」と聞く。「女生徒」が面白いぞと勧めてくれる。
話はいきなり現在に飛ぶ。
テレビでNMB48ショーを見ていたら、「太宰治を読んだか?」が。
びっくりするではないか、あの日の彼の問いかけとおんなじ。
作詞秋元康、作曲杉森舞で、横山由依ちゃん、山本彩ちゃん、山田菜々ちゃんが歌う。
これがなかなかいい。
「人はなぜ生まれるのだろう?いつか死んでしまうのに つらい毎日の中で 生きる意味を知りたかった 太宰治を読んだか?と聞かれた 君と出会った日」
いきなりバカでかい問題を抱え、むやみにさまようほかなかった青春の日々が歌われる。
この思いにどうやら、時間差はない。
(2015年2月9日)