【往還集132】 140字偶感篇(1)「雪が音もなく」

2015年2月6日
書きものに疲れて目をあげると、そこはベランダ。雪のうえに、雪が音もなく積っていく。楸邨「雪降りつむ音なきものはつひにかなし」。ずいぶんいろいろなことがつづく。「イスラム国」で人質となった、日本人ふたりの死。通り魔の手による、子どもの死。どれもこれも、軽々しく口にできないことばかりだ。