【往還集132】 140字偶感篇(1)『烈風』

2015年2月3日
前田夕暮『烈風』は昭和18年に刊行。自分の誕生した年でもある。この時代に刊行するからには翼賛詠を盛り込むこと不可欠。したがって「対米英宣戦の大詔換発せられ、決意あらたに空をみた」なんて歌が、ぞくぞくと出てくる。このとき空疎な歌とは思っていないのに、敗戦を境にして大崩落は生じた。