【往還集132】 140字偶感篇(1)「フィクション」

2015年2月2日
小説はフィクションである。堂々とウソの世界を構築し、読者もはまり込む。短歌にはそれができない。〈私〉が主人公でないとうまくいかない。なかにはフィクションを下敷きにして一篇のドラマに仕立てる連作もあるが、たいていは読むにたえない。なぜなんだろう。