【往還集132】4 「朝日」問題

「朝日」は従軍慰安婦誤報問題、池上彰コラム掲載見送り問題、原発時の職員避難誤報問題などで揺れている。検証のための第三者委員会が設けられ、経過がたびたび報じられてきた。12月23日付では9面も使って、一気に掲載。
はじめの頃は身を切る作業に好意的だった自分、さすがに「こんなに紙面を使って、購読料をとるの?」と、なんとも割り切れない思いになってきた。
社内問題を購読者も共有するのは、両者にある種の連帯があってのこと。
だが特に原発問題以後「朝日」の視点はあいまいになり、私の目にする限りでは「河北新報」や「東京新聞」などの方が、ずっと筋が通っている。「朝日」の内部になにかが起きていると感じたのは、慰安婦問題以前からだ。 
それを初心に立ち返って検証するのは勿論喜ばしい。
けれどまず社内でやってください。こちらは骨のあるジャーナリズムを手にしたいだけですから。
(2014年12月27日)